火山の問題

2009年、慶應湘南の問題です。


次の問いに答えなさい。

(問1)次の火山の中から活火山をすべて選び、解答らんの番号を○で囲みなさい。

1 富士山  2 浅間山  3 三宅島  4 桜島  5 高尾山
 
(問2)関東地方には、関東ローム層とよばれる火山灰がもとになった地層が広い範囲に分布しています。この地層のもとになった火山灰をふき出したのは、富士山など関東地方の西にある火山であると考えられています。なぜ、西にある火山の火山灰が関東地方に降り積もっているのですか。その理由を次の中から1つ選び、番号で答えなさい。

1 関東地方の東の方向に火山がないから
2 火山は噴火するとき、火山灰を東の方向にふき出すから
3 日本の上空には一年中、西から東に向かって風がふいているから
4 関東地方の沖合の太平洋に黒潮が流れているから

(問3)火山灰を調べると、火山灰に含まれる成分と火山の噴火によって作られる岩石の成分が似ていることがわかります。このことを利用すると、どのようなことを調べることができますか。正しいものを1つ選び、番号で答えなさい。

1 火山灰を降らせた噴火が何年前ごろに起きたかを調べることができる
2 火山灰を降らせた火山までの距離を調べることができる
3 火山灰を降らせた火山がどの火山かを調べることができる
4 火山灰を降らせた火山の噴火の勢いがどれくらいだったかを調べることができる

(問4)火山の噴火で作られる岩石には、黒っぽい岩石と白っぽい岩石があります。黒っぽい岩石と白っぽい岩石を作る火山のおおよその形は、右上の図のようにそれぞれ大きく違います。 図のように、火山の形が異なるのはそれぞれの火山の何が異なるからですか。正しいものを1つ選び、番号で答えなさい。

1 噴火の時に流れ出た溶岩の流れやすさ
2 噴火の時にふいていた風の強さ
3 噴火の時に出た溶岩の量
4 噴火の時に出た火山灰の量
5 噴火の時のまわりの気温

(問5)火山に近い県や市町村では、ハザードマップという地図を作っています。このハザードマップとはどのような地図ですか。正しいものを1つ選び、番号で答えなさい。

1 火山がいつごろ噴火するかを予想した地図
2 火山が噴火した時にどのような被害がおこるかを予想した地図
3 火山が何年前に噴火したのかを示した地図
4 火山のまわりの岩石の分布を示した地図

(問6)次の中で、気象庁が定めている警報をすべて選び、解答らんの番号を○で囲みなさい。

1 地震警報  2 津波警報  3 土砂崩れ警報  4 降灰警報  5 噴火警報


(問1)(答え)○をするもの 1,2,3,4

活火山として浅間山、三宅島、桜島はわかるとして、富士山も?と思われるかもしれませんが、過去1万年前以内に噴火した火山も活火山と定義されています。日本の活火山は現在110あります。

(問2)(答え)3 
偏西風によって火山灰が飛ばされたと考えられます。

(問3)(答え)3
火山灰の成分からどの火山から飛んできたが特定できます。

(問4)(答え)1
黒っぽい岩石はねばり気が弱いのに対し、白っぽい岩石はねばり気が強いのであまり広く流れません。

(問5)(答え)2
ハザードマップとは、過去の記録や調査にもとづいて、どのような被害が生じるかを予測して地図上に表したものです。危険な場所や避難場所、避難先までの経路などが記載されています。

(問6)(答え)2 5

地震については緊急地震速報が出されますが、これは警報ではありません。

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