算数ができないと不利?

中学入試では算数が合否を決める、というとこは確かにあります。

理科や社会は子どもたちの知識が豊富になってくるにつれて、だんだん差が縮まってくる。例えば100点満点でできる子が80点だけれど、平均も65点ぐらいはあったりするので、あまり大きな差がつかない。しかし、算数は満点もありうるし、ミスをして相当悪い点数になることもある。差がつきやすい教科なのです。だから、算数ができないと不利、とはよく言われます。

それはその通りなんだけれども、しかし、それをカバーする科目が存在するのであれば、それはそれでもかまわないだろうと思うのです。

ある男の子は、算数ができないわけではないがミスが目立つ。しかも本人はもとより算数が得意と思っていない。しかし、文系の力はかなりあったのです。だから社会は細かいことも覚えていたし、国語の読解力もあった。国語の過去問はかなり高得点でした。だから中等部のような算国100点、理社50点の試験でも合格できました。つまりは、総合点がとれればいいわけで、算数が今一つであったとしても他の教科がそれなりにその失点をカバーできるのであれば、あせる必要はないのです。

もちろん算数が得意であることに越したことはない。しかし、算数をやらせると途端に能率が落ちる子は確かにいます。そういう場合はまずとにかく、社会でも国語でも理科でもいくところまで行ってしまう。つまり、ある程度完成させてしまう。そこである程度、算数の失点をカバーできるようにしておいて、あとは少しずつ算数に取り組む、という方法もあり得ます。

山を登る道はいくらでもあるので、その子の状況に合わせて、道筋を考えてあげてください。最後、総点が合格点を超えれば良いのですから。

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