慶應湘南藤沢中等部 学校別対策の考え方(3)

湘南の理科は、25分 50点満点。

例年、大問が4題から5題。2013年は4題でした。 小問数は22問ですからだいたい1問2点の配点と考えて良いでしょう。

2013年は【1】微生物 【2】ISS(国際宇宙ステーション)【3】物体の運動 【4】燃焼というテーマでしたが、【2】は結構難しかったと思います。

特にロケットの燃料とか、人工衛星が見える時間帯、ロケットを東側に打ち上げる理由、など興味があって知識を持っている子には簡単ですが、逆にこういう知識は塾のテキストには載っていないので、関心のある、なしで大きく差がついたかもしれません。

近年、湘南の出題には2つの傾向を感じています。

ひとつは、学術的な意識を問う問題。

例えば仮説を立てたときにどんな実験をすればいいか、とか、対照実験とどう組み立てるか、などが問われます。

また実験結果からどういう結論を導き出すか、などもこの種の問題と言えるでしょう。今年も【3】【4】あたりでいくつかの実験データが提供されていましたから、そこから答えを考え出せば良いのですが、しっかり情報を整理できていたか、などが問われていました。

もうひとつは、広く理科的な関心をもっているか、という視点。

ISSの問題もそうでしたが、単に塾のテキストに載っていそうな問題ではなく、視点を変えて問題を作ろうとしているように見えます。

したがって、基礎として塾の勉強をするのはもちろん大事なことですが、それ以外にもニュースなどで取り上げられた内容を自分で調べ直してみる、など知的関心を掘り下げていくことは必要でしょう。

カリキュラムの勉強が終わったら、まずはしっかり過去問をやって、湘南の理科の出題に慣れてください。ストレートに知識を聞くことはあまりなく、例えば生物でもいくつかの生物を並べて比較して答えを出させるような、そんな問題が多いので、設問はそれほど単純ではありません。

ただ、計算問題などは、男子受験校のレベルほど複雑ではないので、基礎をしっかり固めた上で過去問で応用力を伸ばすような方法を取っていくのが一番効率的でしょう。

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